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院長の臨床メモcolumn

2023.09.02

透析の人工血管

・ePTFE

多孔質構造であり、人工血管に流れる血漿成分が孔を通過して、皮下組織と癒着させる。

人工血管内膜は内皮細胞に被覆され基質化する。

最近、ヘパリンコーティングのに人工血管があり、抗血栓性が優れているという報告もある。

また、hybrid PTFEという多孔質構造という点では同じであるが、外膜と内膜のボアサイズが行っており、外膜は繊維芽組織やコラーゲンにより周囲組織と癒着し、内膜は抗血栓性に優れている特徴をもつ。

・ポリウレタン(ソラテック®)

セルフシーリングがあり、人工血管がゴムのようになっており、素材そのもので止血できる。

止血に優れているだけではなく、早期穿刺が可能である。

また、多孔質構造ではないため周囲との癒着や血清腫は認めない。

・グラシル®

外側にPTFE、中間層にエラストマーがあることからセルフシーリングに優れている。