・兵庫県内は現在1バイアルで5人分使用しているが、6人分でも吸うことができるのではないか。一人でも多くの住民が接種したいと希望している。5月中旬以降からは6人分を吸うことができる注射シリンジが配布される。
・大阪でも大規模ワクチン接種会場が設置される予定で、兵庫県民も参加できる可能性がある。使用されるワクチンはモデルナといわれている。モデルナは2ー8度での保存が可能で、さらに1ー3ヶ月間の消費期限がある。
・高齢者のワクチンは6月中に配送終了し、7月ですべての高齢者の接種が終了する予定ということ。加古川にも6月下旬までには10万回以上のワクチンが配布される見込みである。
・現在、兵庫県内は病床使用率、重症病床使用率共に75%以上であり、入院待ちが1648人。保健所の入院、自宅やホテル療養などの選別は困難を極めており、混乱とともに精神的にも肉体的にも負担がかかっている。
・インドは世界第2位の感染者数であるが、直近の1週間で約50%の増加を認めている。
インド二重変異株が問題となっている。これは、インド国内で発見され、1つの新型コロナウイルスで「E484Q」「L452R」という2つの変異があるのが特徴。感染力の増強や免疫の低下、ワクチンの効果に影響を与える懸念があるとされる。2つの変異のうちE484Qは、Sタンパク質の484番目のアミノ酸が置き換わっており、感染力が高いとされる南アフリカ株とブラジル株はこの部位で別の変異が起きている。L452Rは452番目のアミノ酸が置き換っており、米国内で猛威を振るうカリフォルニア株が同じ変異を持っている。この二重変異株は非常に驚異である。現在、日本で猛威を振るっているイギリス型も3月の数例の発症から一気に拡大し、第4波を発生させ、緊急事態宣言にまで発展させた。ワクチンに希望をよせる現状で、インド株の流行か大変危惧される問題である。
・記事ではないが、透析患者も全国で直近の1週間で44人の新規感染。近畿では11人。治療に関しては以前はアビガン、オルベスコ吸入であったが、最近はデカドロンの使用頻度が増えてきている。