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院長の臨床メモcolumn

2023.10.27

ゾフルーザって耐性ウイルスって大丈夫なのか?

インフルエンザA型がまん延し、連日インフルエンザ治療薬を処方しています。

その中でも1回治療薬のイナビル、ゾフルーザを中心に処方しています。

ゾフルーザといえば耐性があるのでは?と質問されることがあります。

効果的にはノイラミニダーゼ阻害薬と同様、B型ではそれ以上という報告があったり、インフルエンザ関連合併症(肺炎、気管支炎など)の発生率が低かったという報告もあります。

また、オセルタミビルにくらべると罹病期間は変わらないが、ウイルス減少速度が著明に早いともいわれています。

しかし、治療中にインフルエンザウイルスのポリメラーゼのPAユニットという部位に変異を起こし、耐性ウイルスが出現したという報告もあります。

B型では報告がなく、A型(H3N2,H1N1)で検出されています。

治療中に症状が悪化したり、なかなか治らなかったり、その耐性ウイルスが家族内に伝播したりなどの報告もあります。

2018/2019シーズンでは(PAI38X)変異株の割合が4.5%であったという報告もあります。

非常に効果に期待しやすい反面、A型が流行している現状では治療効果があるかどうかの確認は必要かもしれません。

現在のところ、ゾフルーザを処方して、効果がなかったと来院される患者さんはいませんが、3日たっても解熱しない場合は要注意かもしれません。