内科では血液検査は毎日行われますが、必ずしも空腹時採血ではありません。
食後採血をすることも多いです。
血糖値や中性脂肪の基準値は空腹時のものを指しています。
動脈硬化学会のガイドラインでこれまでなかった食後中性脂肪の目標値(基準値)が設定されました。
175㎎/dl未満(空腹時は150未満)
中性脂肪は血糖とは違い、食後すぐには低下しません。
5‐6時間程度高めが持続しています。
基準値が設けられたということは高いとよくないということです。
日本人の疫学研究で,非空腹時(食後)のTG値が高いほど冠動脈疾患,心筋梗塞,狭心症,突然死の相対リスクが上昇し,空腹時より非空腹時(食後)のTG値の変動のほうが動脈硬化のリスクを反映するというデータが示されました。
食後に上昇する中性脂肪。基準値より超えるのが当たり前になっている方も多くいます。
血糖値同様、食後の中性脂肪の値にも注意が必要ですね。