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院長の臨床メモcolumn

2024.09.01

LTEPを用いたSGLT-2阻害薬の効果(フォシーガ、ジャディアンス)

LTEPは推定GFRの推移から、今後の腎機能、透析への進行する予測を可視ができるソフトです。
可視化することにより患者様だけではなく、医師側にも危機感が生まれ、将来の透析導入を防ごうという対策を講じる意識が向上するものと思われます。

スライドは先日の研究会のもののうち、SGLT-2阻害薬の効果をLTEPで可視化したものを記します。

SGLT-2阻害薬によるGFR進行抑制

SGLT-2阻害薬を用いると、初めはいったん低下しますが、その後、横ばいになります。(スライド1‐5)
尿蛋白は概ね3か月くらいまでに低下することが多いです。(スライド5)

GFRに関しては悪化する下り坂(GFRスロープ)をゆっくりすることが大切です。スライド6は世界的に有名なEMPA-REGという研究で、ジャディアンスが腎臓病の進行を抑えたという研究です。

たとえ、1年に‐1~2%でもGFRを緩やかにすることで、患者様の透析導入を先延ばしすることが期待されます。

適応があれば若くして投与したほうがなおさら治療効果は出やすいと思われます。