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院長の臨床メモcolumn

2022.05.16

HPVワクチンのリーフレット

兵庫県医師会が発行したHPVワクチンのリーフレットの一部より。

(ワクチンの仕組み)

・ワクチンの中和抗体が粘膜表皮内あるいは、表面でウイルスを中和する。

・末梢血のIgG抗体が生殖器粘膜に漏れ出ることで感染予防効果を発揮する。

(効果)

スウェーデンの報告で、子宮頸がんの発症率は、ワクチン未接種の方で子宮頸がんを発症した方を「1」とすると、17歳未満で接種した群では「0.12」、17歳から30歳の間で接種した群では「0.47」と発症抑制効果を示した。

(安全性)

名古屋市で14-21歳の30793人(回答率43.4%)の方に対して接種後の有害事象に関する24項目の質問票を解析した報告がある。その報告では、接種群と非接種群では、有害事象の頻度において有意差はなく、HPVワクチン接種と症状の発症に間に明らかな関連性を見出せなかった。