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院長の臨床メモcolumn

2023.08.25

食物アレルギー

食物アレルギーは接種した食物により蕁麻疹、湿疹、腹痛、下痢、喘鳴などを発症する。
アレルギー反応で発症し、多くは即時型アレルギーで、食物が抗原となり、吸収された後血液を介して、皮膚・気管支粘膜・鼻粘膜・結膜などに到達して症状を発症する。症状発症は食後おおよそ30分~2時間程度である。
5大食物アレルゲンとして、卵、牛乳、大豆、小麦、コメがある。小児期は卵と牛乳が圧倒的に多い。

しかし、成人になるにつれて頻度は減少する。おおよそ9歳くらいで小児の場合はアレルギー症状が回復することが多い。大人になるとエビ、カニ、魚類、貝類、果物によるアレルギーの割合が増えてくる。ピーナッツ、ゴマ、そばなどのアレルギーもある。
症状が重いアナフィラキシーでは卵、牛乳、小麦が多いといわれている。
症状に関しては一般的には蕁麻疹や目の充血などの皮膚粘膜症状が一番多く、次に消化器症状が多いとされている。

ひどい症状の場合、ぜんそくのような呼吸困難が出現することがある。

その他、口腔アレルギー症候群があり、原因としては果物が多い。

例えば、リンゴを食べた15分以内に口腔内やのどがイガイガしてくることがある。舌や唇が腫れるこもある。

また、口腔内アレルギーの方は花粉症も持っている方が多い。例えば、リンゴで口腔内アレルギーを発症した方は、ハンノキやシラカンバのカバノキ科の花粉症を持っていることがある。

パイナップルのアレルギーを持っている方はラクテックアレルギー(ラクテックフルーツ症候群)を持っていることがある。

アレルギー検査の検査はアレルギー科(内科でも可能)や皮膚科が望ましい。

残念ながら当院ではアレルギー検査は行っていない。