尿酸が高いと尿路結石になったり、痛風になりやすくなります。
また最近ではそれだけではなくて、高血圧や動脈硬化の危険性も高まります。
ですから、一般的には尿酸値は6㎎/dl未満に下げた方がいいです。
ただ、透析患者さんではどうでしょうか?
尿酸は透析で除去されます。
尿酸の問題は痛風、あとは動脈硬化などにかかわる生命予後。
下記の図は2005年のOhnoらのグループの報告ですが、透析が始まると痛風発作はかなり減少します。
あと生命予後ですが、DOPPSの報告によると下げすぎてもよくないし、9㎎/dl以上など高くてもよくないしというところです。
どうなんでしょうね。
透析になると尿酸プールが減少し、産生も低下するといわれています。
一般的な痛風の方は6㎎/dl未満ではなくて、DOPPSなどの報告を参考にすると透析の方は9㎎/dl未満としてもいいかもしれませんね。