以前から数回シャントの話ででてきた患者さんがついにPDを選択されました。
理由としては繰り返す人工血管感染。
他院で通院中の方ですが、この1年間は繰り返す感染で何度も顔を合わせることが多かったです。
入院で。
手術をしても感染を繰り返す、感染しない場合は人工血管閉塞をしてしまう。
本当に辛そうでした。
今回も左側で前回使っていた動脈-静脈グラフトが感染し、もともとあった動脈-動脈グラフトに続発的に感染してしまいました。
人工血管が感染するとグラフトを抜去しなければなりません。
抜去するとどこかに再度作る必要があります。
つくってもまた感染するでしょう。
以前のゴッドハンドの先生と相談し、これ以上のグラフト作成は危険なので、腹膜透析を考えようということになりました。
患者さんはしっかりされており、理解もされている方でPDはできそうです。
残念ながら当院ではPDができる体制ではないので近隣の医療機関に相談しました。
快く引き受けて頂き、来週転院となります。
このような形でHDからPDになったのは初めてです。
患者さんはまた一からのスタートになりますが、感染や閉塞への恐怖感が強く、それがなくなると思えばよかったのではないかと思います。
しかしPDが一生ものではありません。
患者さんには腎移植を今後考えて頂くようお話をしました。