透析中に血圧が下がることを透析低血圧、あるいは透析依存性低血圧といいます。
透析患者さんの20-30%の方が当てはまるという報告があります。
もちろん、透析中に血圧が下がらないように医療側と患者さんと協力していかなければなりません。
今回は、透析中の血圧が低下した場合どのような症状が起こるのか?についてお話します。
血圧が低下すると
①まず延髄にある嘔吐中枢を直接刺激してしまうので、嘔気や嘔吐を認めます。
②心臓が反応して、脈拍数を増やそうとします。(動悸)
③自律神経が反応して冷や汗が出ます。
特に、血圧の低下速度が速いほど、①-③の症状が現れやすいです。
途中どうもなかったのにいきなり気分が悪くなって、嘔吐をしてしまった方もいらっしゃると思います。
そのような苦しい思いをしないように気をつけなければいけないと思っています。