体格指数BMIというものがあります。
BMIが25を超えると肥満になります。肥満になると色んな病気を併発しやすいということが問題視されています。
透析患者さんはどうなのでしょうか?
BMI18‐20を基準にすると・・
大きくなるとやはり危険なのでしょうか?
透析患者さんの場合そうでもないようです。
22-26になってもそれ程危険性は高まっていません。
むしろ18未満、特に16未満と”やせ”に近づくほどよくないようです。
筋肉量が多くて体格がしっかりしていることほどいいのですが、実際はなかなか筋肉量が多い人はいません。
透析患者さんの場合エネルギーの貯蔵庫である脂肪があることは基本的に栄養状態がいいとも言えます。
尿毒素の中には脂肪に溶けやすいものもあり、脂肪が多いと尿毒素の影響が受けにくいという報告もあります。
透析患者さんの場合やせるよりは太るほうがよいと示唆されます。
しかし透析患者さんの肥満については不明なことは多く、高度肥満はお勧めできません。
脂肪が多くなった女性に対してはこのようなことをいっても少しもうれしくないのでしょうけども、そこそこの脂肪が栄養状態の指標になるのであればこちらとしては安心材料になります。