(概要)
・日常の診療で喫煙者に白血球数増加の患者さんを散見する。
・事実、報告でも非喫煙者と比べて喫煙者は白血球数が多い。
・白血球の中でも、好中球やリンパ球が増加する。
・それ以外でも、LDHやCEAが増加するという報告がある。
・原因として①ニコチンによるカテコラミン上昇により白血球が動員、②気管支の炎症で好中球が動員
(印象)
喫煙により好中球が動員されることにより、気管支、肺に炎症をきたし、COPDなどの肺疾患を誘発する
また、喫煙により慢性炎症を惹起し、動脈硬化など呼吸器疾患にも影響を与えると考える。