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院長の臨床メモcolumn

2021.04.21

アストラゼネカのワクチン

アストラゼネカのワクチンが注目されている。
早ければ5月にも承認される可能性はある。

ウイルスベクターを使用しているワクチンである、これは無害の別のウイルスを用いて、体内に免疫反応を生じさせる。
ベクターは運び屋という意味であり、人の細胞の仲間で運んでくれる。

メリット
他のワクチンと比べて
・間隔が4ー12週間であり、接種スケジュールに柔軟性を持てる
・冷蔵2ー8度野保存が可能であることから、特別なフリーザーが不要である。

デメリット
・血栓性血小板減少症;10万人に1人の頻度といわれているが、死亡率が約40%と高く、一番の懸念事項である。50歳未満の発症が多く、脳静脈や肝臓の静脈や門脈に血栓症を発症する。
・E484K変異株の効果は乏しい
・ワクチンの有効率は70%と他のワクチンに比べて低率である(70%といっても効率でありデメリットとは言えないが)