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院長の臨床メモcolumn

2023.08.05

健康診断の腎臓機能異常

最近になり、春あるいは夏に行った健診結果の異常で来院される方は非常に多いです。

多くは尿蛋白陽性、腎機能の低下です。

特に腎機能の低下を指摘され来院されることが多いです。

腎機能は以前は尿検査だけで判断されていましたが、特定健診が平成25年より血液検査(血清クレアチニン、推定GFR)が加わったことで、職場健診にも血液検査を採用する会社が多くなったと思います。

また、慢性腎臓病(CKD)の啓蒙活動も大きな成果を上げていると思います。

健診で異常を指摘される多くの方が推定GFR50台の方です。

慢性腎臓病の診断は、「3か月以上」持続することとなっていますので、一度GFR60未満になったからといってCKDとはいえません。

問診をし、シスタチンCなどの腎機能評価や他の腎疾患がないかをチェックします。

必要に応じてエコー検査をします。

多くは栄養指導などを行い、経過観察ですが、たまたま健診時に異常になった方もまずまずいらっしゃいます。

将来透析にならないためにも検診は非常に大切だと思います。