特定健診はメタボ健診とも言われ、主には糖尿病、高血圧、脂質異常症、最近では慢性腎臓病を早期発見し、生活指導を行っていきます。
その指導内容としては塩分、糖分、脂肪制限となります。
しかし、高齢化が進行している現代では、「フレイル」にも注意を払う必要があります。
特定健診を受ける方の中にはフレイルの方もいらっしゃいます。
つまり、特定健診を受ける方はたくさんいらっしゃるので、メタボの方、プレフレイルの方、フレイルの方など状態はまちまちです。
1人の患者さん(受診者さん)を見ていくと、もともとメタボ注意の方が、何かを契機に、フレイルになってしまうことがあります。
最近では「フレイルドミノ」という言葉も出てきています。
何かをきっかけにフレイルへ進行していくというもの。
それは精神的なこと、社会的なこと、もちろん身体的なもの、何かをきっかけになっていきます。
メタボとフレイルの生活指導は異なります。
今まで「制限」を中心としてきた指導が、タンパク質を中心とした『摂取』に大きく変わります。
臨床医はその変化を適切につかむことも一つの仕事であり、適切な対応をする必要があります。