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院長の臨床メモcolumn

2019.08.16

認知症の予防

ある雑誌で東北大学の辻教授の投稿を読みました。

「超高齢社会を迎える日本 今からできることは何か」

気になったのは2つ

○認知症発症のリスク

○運動と認知症発症のリスク

まず、認知症の発症のリスクで、一番リスクが高いのは「心理的苦痛」でした。

メンタルも認知症の一因となるものの、糖尿病や喫煙よりもリスクが高いのは驚きでした。

楽しく、笑って過ごすといいますが、その大切さは認知症発症予防にもつながるのですね。

もちろん、糖尿病や喫煙などは体にもよくないので注意しましょうね。

つぎに運動と認知症の関係。

1日のうち30分未満の歩行時間というのは身体的不活動に当たるようです。

ただ、30分から60分、60分以上など、30分毎歩行時間が延びると、認知症のリスクもそれに伴い低下します。

海馬の容積をMRIで経過観察した報告では、

週3回40分の歩行の有酸素運動した群は、週3回ストレッチの群に比べると海馬の容積が増加し、さらに記憶能も向上したようです。

もう一つ大切なことは、

最大酸素摂取量が増加するほど海馬の容積がさらに増えるようです。

まずは、週3回の散歩。

可能であれば早歩きを入れたり、歩く速度を増やしたり。

すごく余裕がある方はジョギングを軽く加えたり。

習慣化することが最も大切ですが、習慣ができた素晴らしい方は、さらに内容を充実されることにより認知症の発症リスクは減るものと思われます。