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院長の臨床メモcolumn

2011.06.27

シャントエコー

当院ではシャント管理を重要視しています。

シャントは透析患者さんの命綱であり、シャント閉塞してしまうだけではなく、たとえ見かけ上透析ができていてもよく内シャントであれば十分な血液が取れずに、透析の効率自体が悪くなってしまいます。

シャントは大切です。2本穿刺できたらOKではなく、何のために2本穿刺して、何のために透析をやっているかの基本となります。

当院では聴診、触診などの理学的所見で異常を疑った場合すぐにシャントエコーを行います。シャントエコーで異常があった場合で血液流量が透析中(特に透析後半)に確保できにくくなった場合はシャントPTAを依頼します。

シャントエコーは簡便な検査ですぐにできますから非常に便利で重要な検査です。
精度は血管造影には負けますが、透析クリニックとしてのシャント管理においては必須だと思います。

実際に患者さんもやっている最中の画像も見れますし、患者さん自身の認識も高まると思います。

基本的にはシャント完全閉塞”ゼロ”を目指し、”早すぎず、発見が遅れすぎず”を意識してエコーを臨床の現場で利用しております。