透析では開始時に透析の針を2個穿刺します。
血をとる方と返す方です。
通常の採血とは違い、血管をきちんととらえないと、脱血不良となり、透析効率が悪くなります。
私も透析の穿刺をしているのですが、本日、ある患者さんに対して、穿刺がうまくいきませんでした。
うまくいかなかったというのは、針が全く血管に的中していなかったのではなく、真ん中に的中せず、血管の端の方に入ってしまって、留置できなくなったのです。
血管も輪切りにすると真ん中は直径が長いですが、端のほうでは直径が短くなり、脱血不良になります。
今回、端の方に入ってしまい、二進も三進もいかなくなって困っていたのですが、「エコー下ガイド修正名人」(私が勝手に思っているだけですが)である看護師長に助けを求めました。
かなり、端の方なので、ガイド下修正でも難しいかなあと思いながら頼みました。
僕も一部始終を見ていましたが、神の手のような修正で、見事真ん中に入れなおしてくれました。
端に入ってしまい、うまく留置できない場合はいったん抜いて、再度穿刺することが多いです。
患者さんにも苦痛を伴いますし、抜いて、いったん押さえて、再度穿刺するので時間もかかります。
ガイド修正もテクニックがいりますが、なかなか見事なものでした。