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院長の臨床メモcolumn

2017.06.05

食後の高い中性脂肪

最近、動脈硬化を惹起する因子としてスモールデンスLDLというものが注目されています。

このスモールデンスLDLは粒子が小さく、血管内皮に侵入しやすいようです。

LDLの粒子径を決める最も影響する因子が中性脂肪です。

つまり、中性脂肪が高いと、スモールデンスLDLができやすくなります。

高い中性脂肪は動脈硬化に影響するので要注意です。

また、中性脂肪は食後に上昇するので、血液検査では当然、基準値より高くなります。

では食後でどれだけ高いとよくないのか?

空腹時では150未満が目標値ですが、海外では食後175以上になると異常値と記載されている報告もあります。

中性脂肪は食後が高いということが当たり前ではなく、食後高くても注意は必要なのですね。