・中性脂肪が高いと脂肪間の合併が非常に多い。値である150以上になると男性では約半分の方で脂肪肝があるといわれている。
女性でも200以上で半分の方に脂肪肝があるという報告がある。
・TGが高いと心血管イベントのリスクにもある。
糖尿病ほどではないが、TGが高いと心血管イベントが高くなる。
糖尿病とTG正常の方を「1」とすると・・
糖尿病のみ:×2.12
TG高値のみ:×1.46の確率で心血管イベントの発生が高まる。
糖尿病は心血管イベントの発生率が高まる。
さらに糖尿病の方はTG高値の方が多く、この両方を持っている方の発生率は×2.89にもなるので注意が必要。
話を脂肪肝に戻すと、
中性脂肪ではインスリン抵抗性が強まり、脂肪が分解され、遊離脂肪酸が上昇する。
その結果、肝臓で遊離脂肪酸が取り込まれ、脂肪が合成され、TGが蓄積される。
そうなるとTGを多く含むVLDLが増加し、動脈硬化発生リスクが高まる。
糖尿病や高コレステロール血症は非常に多く、TG合併例も相当数いる。
動脈硬化を抑えるにはTG管理も重要である。