疫学的には、 1000人中男性と女性合わせて、年間約25人骨折すると言われています。
100人の施設であれば、2−3人という割合になります。
結構な頻度で発生すると感じます。
これは全ての骨折ではなく、大腿骨頸部骨折なので、よくある、腕の骨折などを含むともっと頻度が多くなると予想されます。
女性に多いほか、もちろん高齢の方に多く、他には糖尿病、栄養障害、フレイルの方に多く発生する兆候があります。
特に転倒歴がある人には要注意でしょう。
気になるところで、意外だったのが、透析後の低血圧と転倒は必ずしも関連がなかったという結果です。
また、透析導入時は転倒に要注意です。
尿毒症期なので、体力の低下も著しく、吐き気などで食事量が低下している時期なので、注意が必要です。
予防はやはり運動やリハビリでしょうか。
それらによって、運動能力、持久力などが向上します。
転倒や、それに伴う外傷も頻度も大幅に減少します。