やや専門的な話になりますが、糖尿病性腎症の病気分類が新しくなりました。
慢性腎臓病が1期から5期まであるのですが、糖尿病性腎症は1-4期まででした。
糖尿病性腎症も慢性腎臓病に入るので糖尿病性腎症の病期分類と慢性腎臓病の病期分類と両方使っていることも多くありました。
今回、下記の通り慢性腎臓病を意識し、推定GFRの値を参考に病気分類が海底になったという点が大きな改善点と言えます。
また、今まで糖尿病性腎症第3期のaとbに分かれていたのですが3期だけとなりました。
随分とすっきりした印象です。
注目は糖尿病性腎症はGFR30以下になると既に腎不全期にあるという点です。
また蛋白尿が多いと、いくらGFRが良くても、ステージが進行するという点です。
蛋白尿と腎不全に意識した病気分類の改定と言えます。
ということはいかに蛋白尿に気を使って診療するかが大切になってきます。