腎臓病の種類の一つに尿細管間質性腎炎があります。
この病気の原因としてはNSAIDsや抗生剤などの薬剤性が有名です。
尿細管間質性腎炎は糸球体ではなく、尿の細かい通り道に炎症が起こります。
尿細管やそれを覆っている間質に炎症が起こるとNAGやB2MGが上昇します。
その他にはTINU症候群という尿細管間質性腎炎ブドウ膜炎症候群があります。
TINU症候群は若年女性に多いですが成人でも発症します。
発熱、頭痛、体重減少、倦怠感などを認めます。
その他の重要な症状として、充血を伴う目の痛み、霧視、視力低下、羞明感などブドウ膜炎症状があります。
多くは、腎臓病の前にブドウ膜炎が発症するので気付くことがありますが、ブドウ膜炎よりも先に腎臓病が発症することがあり、腎障害の発見が遅れることもあります。
尿細管間質性腎炎の確定診断は腎生検になります。
TINU症候群の治療としてステロイドがあり、予後は良好とされています。