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院長の臨床メモcolumn

2013.04.27

☆血尿の検査では尿細胞診が重要

先日、肉眼的血尿には要注意という記事を掲載しました。

肉眼的血尿を認めた場合は尿検査、血液検査、エコーなどを行います。

その中でも癌細胞の有無をチェックするという点で重要な検査に「尿細胞診」があります。

尿細胞診検査は尿の中に「癌細胞」があるかどうかを顕微鏡で確認します。

検査としては尿をとるだけなので簡単にできます。

それでは、その尿細胞診検査は何回するべきか?

ある報告では、

「1回目の検査で膀胱腫瘍の尿細胞診陽性は88.3%,3回目までに96.1%が陽性であった」とあります。

回数を重ねるごとに陽性率は高まるようです。

1回目でも十分感度が高い検査といえますが、「癌」の問題だけに「白黒」つける必要があります。

ですから尿細胞診は「3回」することが望ましいといえます。

ただし、保険医療の決まりとしては「月1回まで」しか検査できません。。。