先日、腎臓分野で世界的に有名な雑誌(JASN)に後希釈オンラインHDFと通常の血液透析との比較についての論文報告がありました。
報告した国はスペインです。
906人の透析患者さんを血液透析とオンラインHDFに無作為に分けて研究されました。
透析時間は約4時間です。
透析流液流量は血液透析:531ml/分、オンラインHDF:553ml/分
補液量は1時間で約5Lです。
3年間の研究期間で行われました。
結果は死亡率、心血管病による致死率、感染症による致死率に関しては明らかにオンラインHDFのほうがいい結果でした。
また低血圧症状も起こりにくいという結果でした。
無作為に分けて研究するなんて。。という方もいらっしゃるかもしれませんが、医療分野ではどちらの方法がいいのか優劣がつかない場合は、この前向きといわれるあらかじめ計画され、さらに無作為に分けた研究の結果が高い信用性があると言われています。
その信用性が高い研究で、さらに世界的有名な「JASN」に掲載されたということはオンラインHDFの有用性がかなり評価されたといってもいいと思います。
オンラインHDFを推奨する当院としては嬉しい報告です。