頻尿の方はたくさんいらっしゃいます。
この頻尿は膀胱炎によるものではなく、加齢や前立腺肥大などで尿回数が増える方です。
このような方はおおむね夜間の尿回数も多く、睡眠不足にもなりがちです。
前立腺肥大のある方は前立腺肥大用の内服薬。
膀胱が過剰に刺激された、頻尿になるタイプ(過活動性膀胱)の方は膀胱の刺激を抑える抗コリン剤を内服して頂きます。
このようなお薬を時に併用することもあります。
ただ、抗コリン剤は副作用の心配がある薬なので処方できない、あるいはしづらい場合があります。
また、抗コリン剤で頻尿はましになるけど、もう一歩というときもあります。
その時には「漢方薬」を併用します。
頻尿に対する漢方薬は数種類あります。
今回も過活動性膀胱の患者さんがいらっしゃって、デトルシトールやトビエースといった抗コリン剤を処方しました。
尿回数は半分くらいになり、夜の尿も半分くらいに減ったようです。
しかしそれでも2,3時間の間にまた尿がいきたくなってしまうのでもう少し何とかなりませんか?という相談を受けました。
その肩は、やや胃が弱くて、頻尿に対する悩みもあり、精神的にイライラや不眠があります。
残尿感や冷えがあり、「イライラ、不眠、神経質」の方には「ツムラ清心蓮子飲」を処方します。
この方は2週間ですごくよく効いて、驚くことに夜間尿は全くなくなりました。
非常に喜んでもらえました。
最近、ストレスが多い社会になり、女性を中心に「尿に悩まされる」方が多くなってきたような気がします。
頻尿でストレスが関与している場合は「清心蓮子飲」が有効と思います。