糖尿病薬で今注目を浴びている『DPP-4阻害薬』。
現在まで7種類発売されています。
もう1種類増えるという話も聞きます。
同じ系統の薬がどれだけ増えてくるのだろうか?
処方する側も困惑してしまうほどです。
当初数種類の時であれば、
・他の糖尿病薬との併用の制限
・腎障害のある方への使用の制限
この二つが主に問題視されていました。
しかし、新しい薬はそれらの問題が解決されつつあります。
先日ご紹介したトラゼンタも5番目に発売されましたが、先日他の糖尿病薬と併用が可能になりました。
透析患者さんを含めた腎臓病をお持ちの方でも使えます。
また、トラゼンタは1日1回、1錠を内服すればいいだけですので非常に飲みやすく、そういう意味では患者さんも飲みやすいと思います。
1日2回の薬もあります。
回数でいうと「トラゼンタ」はいい薬だといえます。
量に関してもトラゼンタは1錠が上限となっているので有利だといえます。
他の薬は1回2錠という薬もあります。
患者さんのコンプライアンスを考えると「トラゼンタ」は最強のDPP-4阻害剤ではないかと考えます。
ただ、そうかといってトラゼンタがDPP-4阻害薬で一番すぐれているとも言えないと思います。
1日2回のほうが、実際血糖値がよく下がるかもしれません。
他の糖尿病薬と併用が可能といっても、「降圧剤」と同様、薬同士の相性の問題もあります。
相性が悪いと低血糖になったりすることもあります。
肥満型の方にはどのDPP-4阻害剤でも変わりはないことはないと思います。
いったいどの「DPP-4阻害剤」がいいのか?
報告者によって結果が変わってきますが、じっくりと今後出てくるであろうDPP-4阻害剤の報告を確認していこうと思います。