ミルセラを使って1ヶ月半。
今週は血液検査の週でしたので貧血のチェックも行いました。
ミルセラを使っている方はどうなったのか?
結果的にはあまり変わりませんでした。
この6週間を見て思ったことは急激なヘモグロビンの上昇はないということです。
急激というのはヘモグロビンが1.0g/dl以上上昇することです。
下がる方はどうか?
約1割の方が低下しましたが急激な低下はありません。
急激な低下はありませんがHb10g/dl未満になっているのが気になります。
今回エポジン3000単位×3回の方を→ミルセラ150μgに変更しました。
今までの経験からはエポジン・エスポー3000単位×3/週=ミルセラ150μgというのは正しいような印象です。
添付文書では・・・
エポジン4500単位/週以上→ミルセラ150μg
エポジン4500単位/週未満→ミルセラ100μg
ということなのでまずミルセラに移行する場合はこの文書通りでしてみても失敗することはあまりないかなあと思います。
その後の調節は・・・
●ヘモグロビン10g/dl未満⇒1ランクアップ
●ヘモグロビン10-12g/dl⇒同量あるいは変更も
●ヘモグロビン12‐13g/dl⇒1段階‐2段階減量
●ヘモグロビン13g/dl以上⇒中止
くらいでしょうか?
ヘモグロビンが上昇し始めると要注意のような気がします。
ヘモグロビンが11g/dl台と上昇傾向があれば減少していこうと思っています。
また逆にヘモグロビンが10g/dl前半まで低下傾向になるのであれば増量しようかと思っています。
ミルセラを処方するときに大切なのは以前からの変化を見ることが一番重要だと思います。
これまでの薬剤よりは慎重に用量調節する必要があると思います。
ちなみに。。。
ネスプから変更する場合は
ネスプ:エポジン=1:200-225ですので
ネスプの1カ月に使う用量に近い容量になると思います。
例えば、ネスプ40μg×4回/月=160μg⇒⇒ミルセラ150μg
出たばっかりなのでなんだかまだ慣れないですよね。
でも使っていくと当たり前になっていくので患者さんに一番いい薬剤を見極めてていこうと思います。