- 腎尿細管間質の細胞でEPOが産生される。末期腎不全になると同部位が線維化を起こすためにEPO産生が低下するが、肝臓由来のEPOが産生する。
- HIF-pH阻害剤では生理的なEPO濃度まで上昇する。4剤の中でもロキサデュスタっとではHbが上昇しやすい印象がある。
- 慢性炎症による機能的鉄欠乏状態がESA抵抗性貧血を起こしている場合がある。その場合は、HIF-pH阻害薬への変更を考慮してもよいか。
- 懸念材料としてはVEGFの上昇か。上昇しないという報告もあるが、VEGF上昇に伴う糖尿病性網膜症、悪性腫瘍の進行、石灰化促進などが懸念される。それ以外にも、血栓塞栓症、多発性嚢胞腎がある方は嚢胞腎の増大が心配である。