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院長の臨床メモcolumn

2019.08.26

メタボからフレイルの分岐点

特定健診はメタボ健診とも言われ、主には糖尿病、高血圧、脂質異常症、最近では慢性腎臓病を早期発見し、生活指導を行っていきます。

その指導内容としては塩分、糖分、脂肪制限となります。

しかし、高齢化が進行している現代では、「フレイル」にも注意を払う必要があります。

特定健診を受ける方の中にはフレイルの方もいらっしゃいます。

つまり、特定健診を受ける方はたくさんいらっしゃるので、メタボの方、プレフレイルの方、フレイルの方など状態はまちまちです。

1人の患者さん(受診者さん)を見ていくと、もともとメタボ注意の方が、何かを契機に、フレイルになってしまうことがあります。

最近では「フレイルドミノ」という言葉も出てきています。

何かをきっかけにフレイルへ進行していくというもの。

それは精神的なこと、社会的なこと、もちろん身体的なもの、何かをきっかけになっていきます。

メタボとフレイルの生活指導は異なります。

今まで「制限」を中心としてきた指導が、タンパク質を中心とした『摂取』に大きく変わります。

臨床医はその変化を適切につかむことも一つの仕事であり、適切な対応をする必要があります。