院長の臨床メモ食事を食べた後に胃、おなかが張って苦しいという患者さんがいました。
胸やけもあるということでタケキャブ®を処方してみましたが効果がありませんでした。
漢方薬を処方してみようということで「平胃散」を処方してみました。
平胃散（は、胃腸の機能を整える漢方薬です。
主には、食後のもたれや膨満感、下痢、げっぷや呑酸などに効果的な漢方薬です。
その主な成分として、厚朴（こうぼく）、陳皮（ちんぴ）、白朮（はくじゅつ）、甘草（かんぞう）、生姜（しょうきょう）が含まれています。
厚朴はお腹まわりの気を緩める作用があり、陳皮は胃を下に降ろす働きがあります。
白朮・甘草・生姜は体内の気を補い、消化不良や食べ過ぎによる胃もたれなどに効果的です。
ということで、平胃散は消化器官全般の機能調整に優れており、食欲不振や胃部不快感にも使用しています。
名前の通り、「胃」の調子が悪い諸症状は平胃散を使用し、胃の痛みがある場合は安中散を使用しています。