透析の効率をよくするために血液検査などを参考にして、透析条件を決定していきます。
それとは別に”いい透析の指標”があるのを論文で読みました。
その指標はヘモダイアリシスプロダクト、略してHDPといいます。
長時間透析や週6回する頻回透析が透析患者さんの体にとってとてもいいものであるという報告は日本に限らず多々あります。
なぜ、いいのかを考え、”いい透析”をするための指標を考えられたようです。
HDP=1回の透析時間×(週当たりの透析回数)×(週当たりの透析回数)
⇒透析時間が長いほどHDPは上昇する。また透析回数が多ければ多いほどHDPは上昇する
⇒HDPが上昇するほど体には優しい
たとえば週3回4時間の標準透析であれば・・・
⇒4時間×3回×3回=36になります。
5時間透析であれば45となります。
HDP考案者の外国の先生は70以上を達成目標にしています。
なかなか難しいなあと痛感しています。
この式だと透析回数が多い方がとてもHDPが上がりやすいと思います。
それでは当院で頻回透析のやっている方を計算すると。。。
①週4時間4回透析:HDP=64
②週4回3時間透析:HDP=48
週4回3時間透析はHDPの計算の上では週3回4時間透析を上回ります。
HDPの指標は非常に勉強になりますが、個々の患者さんにHDPが高いから体にもいいということがどれだけ体感してもらえるかも重要だと思います。