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院長の臨床メモcolumn

2011.10.28

透析時間

最近少しずつ患者さんの透析時間を延長していっています。

除水量が多いから透析時間を延長しなければならないケースもありますが、基本的にはしっかり透析をやってしっかりと食べようというスタイルで延長をしています。

延ばした方がいいとはわかっているようですが、なかなか時間は延ばしたくないという患者さんは結構います。

日本透析学会の統計を見ても明らかで透析時間が長いほど生命予後はよくなります。

しかし、透析導入時から3時間透析をしている人はなかなか増やしたくないといいます。

これは僕自身の反省もあります。

もっと保存期腎不全の透析前からきちんと透析というもの以外に、透析をしっかりすることで元気にいられることをきちんと伝えておく必要があったと思いました。

4時間透析が大多数で残りの20%くらいが5時間透析というところもあります。

これはきちんと先生やスタッフが透析の必要性を説明し、納得された上されていると思います。

そのような施設では4時間が当然になり、新たな患者さんも4時間が当然と思うでしょう。

当院では4時間未満の方がまだたくさんいます。

ごく少数ですが、透析時間を5-10分早く終わってほしいと訴える患者さんもいます。

たかが5分ですが、されど5分。

それが1年間積みなさなると720分にもなってしまいます。

患者さんは透析に命を預け、我々はそれをキチンを見守っていく必要があります。

いろんな事情で4時間できない方もいますが、極力延長できそうな方は延長していこうと思っています。