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院長の臨床メモcolumn

2021.05.12

透析患者とコロナの報告

新型コロナウイルス感染者における透析患者での状況の講演 :2021年3月24日間での経過より

・約82%で初診時からCTで特徴的な肺炎像がある
・約51%に酸素が必要となる。
・37.5度以上の発熱は約80%、咳は約55%
・致死率は14ー29%と高い。透析患者は元々高齢者が多い。70歳以上のコロナ発生者には要注意。

治療薬として
・最近、デカドロンが増えている
・抗ウイルス薬として、アビバンやレムデジビル
・重症患者にはアクテムラ
・5人以上発生した施設は回答の約7%

・変異株について;変異したSタンパクを持つように操作したウイルスの中和抗体の報告では、ブラジルや南アフリカ株はより多くの抗体価が必要であり、効果が落ちるかもしれないが、実際の臨床でどうなるかは今後の報告が待たれる。

・mRNAワクチンについて;ファイザーもモデルナも約2%に急性のアレルギー反応が発症、アナフィラキシーに関しては0.02-0.003%程度(女性の発症が80ー100%)