2021年に大動脈弁狭窄症に対するTAVI治療が透析患者さんでも適応になったようだ。
しかし、まだ近畿圏でも手術が実施できる医療機関はかなり限られている。
- もともと日本は外科的な手術(SAVR)の治療成績は良好である。
- 手術をするべきかどうかという問題はあるが、外国に比べると死亡率や術後の死亡率は少ない。また、手術しない群と手術をした群では、手術を行った方が死亡率や突然死のリスクは低下する。
- 透析患者でTAVIが行われているが、透析患者の弁は石灰化が強く、体液量の増加やシャントによる循環血液量の増加などにより弁に与えるストレスも大きい。
- TAVIは非透析患者さんで症例が積み重なってきており、SAVR実施数に近づいてきている。もともと高齢者などハイリスクの患者さんに実施されていることから、2013年から2020年のデータによると、平均年齢は84.4才であった。また、成績も術後30日後の死亡率は1.2%と良好な結果が出ている。