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院長の臨床メモcolumn

2017.08.08

透析患者さんのピロリ菌治療

透析患者さんにもピロリ菌治療をしますが、用量を減量する必要があります。

・胃酸抑制剤
タケプロンやタケキャブやネキシウムなど→容量そのまま

・抗生剤
アンピシリン→通常は1500㎎を750㎎(透析で抜けるので、透析後に内服)
*500㎎という報告もあります。

もう一つの抗生剤
クラリスロマイシン400㎎を200㎎に減量

つまり、抗生剤半量となります。

除菌成功率は

PPIを使用した場合一時除菌では80%くらいでしょうか?

タケキャブを用いた場合90%とも言われています。

ただ、クラリスロマイシン耐性菌というものもあり、その場合はPPIを使用した場合は、40%とかなり低下します。

しかし、タケキャブを用いた場合は80%くらいとタケキャブを用いたほうが、CAM耐性を問わず成功率が高いようです。

透析患者さんでも除菌率はほぼ同等という報告があります。