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院長の臨床メモcolumn

2018.02.14

透析患者さんと尿酸の薬

透析患者さんでは透析前の尿酸値が低いのはよくないといわれています。

透析前で9未満が予後がいいという報告もあります。

今回、日本の報告ですが、透析患者さんに尿酸のお薬(XOR阻害薬)を投与した報告がありました。

確かに、尿酸値が低い人の方が予後が悪いという結果でした。

しかし、尿酸の薬を飲んでいる方は尿酸値の高い、低いに関係なく、生命予後や高血圧の発症予防に有効であったと報告されています。

結論としては透析患者さんでは積極的に尿酸値を減少させるということよりも、XOR阻害薬でXORという尿酸を産生する酵素を阻害することが重要かもしれません。

XORを阻害することで酸化ストレスを抑制し、血管機能を高めるといわれているので、生命予後や高血圧の新規発症予防に有効であったと考えられています。