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院長の臨床メモcolumn

2011.10.20

自立を促していくこと

当院では隔週で医師-看護師カンファレンスを行っています。

患者さんの生活や透析の状況なども問題点をピックアップし、話し合います。

医師からの視点では問題点は回診の時におおよそ理解し、スタッフ間でも周知されていきます。

しかしナースサイドに立った視点は日頃のベッドサイド回診ではなかなか反映されていません。

当院ではナースサイドの視点から問題点をピックアップし、医師と看護師とそれぞれの意見を出し合って

どのように治療を進めていくべきか、接していくべきかを話し合っています。

以前もお話ししましたが、安全に透析さえすれば終わりという医療はすでに終わっています。

安全に透析をすると同時に、患者さんを安心させ、快適な空間を作っていかなければなりません。

加えて、透析患者さんを元気にさせるには生き甲斐をもっていただかなくてはなりません。

患者さんに自立して頂く。

これは上から目線ではなく、御自身の生活で患者さんなりに何か生きがい、やりがいを持って生きてい

ってほしいということです。

何か趣味を持ってほしい、散歩などを身体にいいことをしてほしいなどなど。

すでに持っていらっしゃる方はもちろんいらっしゃいます。

ただ、お持ちでない方もいらっしゃるのが現状です。

ある看護師は言いました。

「話を聞いて、話していくしかない」

まったくその通りだと思いました。

基本的なことですがそれが原点だと思いました。

何が取っ掛かりなるのかは聞いてみないことにはわかりません。

患者さんのためになる透析ならではのカンファレンスを継続していきたいと思います。