腎臓の項目でクレアチニン(Cr)という血液検査があります。
Crが上昇すると腎臓の機能が悪くなるという意味です。
Crは筋肉から作られるので性別や年齢など筋肉量によって解釈が異なってきます。
そこで年齢や性別を加味して発案されたのが「推定GFR」です。
この推定GFRは低ければ低いほど腎臓が悪くなっているということになります。
最近の検査では「推定GFR」が項目として挙げられていることが多いです。
推定GFRが60未満になると「慢性腎臓病」ということになります。
この時点で慢性腎臓病ステージ3になります。
ステージ4、ステージ5と進行してくる可能性があり、5になってくると透析や腎移植を考えなくてはなりません。
いったいどれくらいの方がいるのか?
ステージ3-5の方で1926万人の方がいます。約5人に1人ということになります。
透析直前期とされるステージ5(透析患者さん以外)はいったいどれくらいの方がいるのか?
約67000人と推測されています。
その中で、1年間で透析を開始した方は37365人(2009年)、移植をした方が101人です。
ということはステージ5になると1年間のうちで透析になる可能性は非常に高いということです。
慢性腎臓病の方でもステージ3の早期の方が圧倒的に多いですが、油断は大敵です。
血液検査のCr(クレアチニン)と推定GFRを一度見てみましょう。