活動性が低く、血管の発達が不十分な方にテシオカテーテルを挿入しています。
通常は首の内頚静脈からカテーテルを2本挿入します。
林寺メディールHPより:
上の写真の①より左側側が体内に。
②は皮下に埋め込みます。(結構長い範囲です)
③は体外に出ています。
①は皮下カフといって体内への最近の侵入を防いでくれます。
今回②の長い範囲で感染を起しました。
幸い①がブロックてくれるので体内には入っていません。
皮下脂肪が少ない方は②の皮下トンネル部で感染しやすい印象があります。
皮下脂肪など密な組織だとカテーテルも固定しやすいのですが、皮下脂肪がないとカテーテルが動きやすく、皮膚がこすれて、固定が悪くなります。
カテーテルが動くと周囲の皮膚がこすれて炎症がおこり、細菌が繁殖しやすくなります。
感染すると抜くしかありません。
別ルートとして今回足を選択しました。
首はカテーテルがU字になり、皮膚にテンションが掛かり、皮膚に負担を与えます。
足は比較的皮下脂肪があるということと、カテーテルが一直線にあるので皮膚に負担を与えません。
陰部に近いというデメリットもありますが、まずは様子を見てみたいと思います。