先日、大阪府堺市の日野クリニックに見学にいってきました。
日野クリニックは大阪府で1番初めにカカーボスター透析液を導入されたり、積極的にボタンホールを導入されている御施設で全国的にも名前が通っている御施設です。
今回、ボタンホールの見学も一つの目的でしたが、最大の目的はスタッフが非常に働きやすい御施設であるということをお聞きし行ってまいりました。
室長にお会いし、まずボタンホールの見学に。
約8割に患者さんに対してボタンホールをされていました。
根気と改善をしながら標準化されていったようです。
ここまで増えたのは患者さん自身が「痛みの違い」に実感されたからでしょう。
もともとの鋭利な針とボタンホールで使用する「丸針」の違い。。。
スタッフの皆さんが苦労と工夫を重ね、患者さんがその痛みの違いを実感し、ボタンホール穿刺をスタッフ間、スタッフ-患者さん間で認め合って標準化されていったと思います。
ドロップアウトしやすいボタンホールですが、ここまで実践されているのには頭がさがります。
その後、面談室でお話を伺いました。
色んな質問をしましたが、全ての質問に対して的確に間髪いれず返答して頂いた室長は本当にすごい方だと思います。
また室長代理のお二方も非常にお若いのにしっかりされていて自分たちのクリニックを誇りに思っているお姿というのは本当に素晴らしいことだと思いました。
一体どれだけの医療従事者が自分のクリニックに誇りを持っているだろうか???
そのお話の中で一番感じたのはスタッフみんなが同じ方向性を向いていることと向上心を持っていること。
またお互いを尊重し、サポートし合っていること。
看護師-看護助手の間にも本当に信頼関係ができ、尊重し合っていること。
ただ単なる仲良し群団ではなくて、その中にはきちんとしたお互いの立場を理解していること。
アクシデントが起こった時には個人を責めるのではなく、システムに問題があると認識して行動すること。
どこの施設もだいたいは透析室に医師はずっといません。
透析スタッフを医師ががんじがらめにするとスタッフは萎縮し向上心を奪うでしょう。
放任するとスタッフは集中力を失い、自分たちのことをし、私語が多くなり、医療の質が低下するでしょう。
おおよそ、それを気づいていない人はほとんどでしょう。
この日野クリニックはきっと医師も色んな形で見守っているのだと感じました。
先生ともお話をし、その姿を拝見してスタッフを理解し、信用している姿は本物だと思いました。
僕もそうならなければいけないと思いました。
新たな目標ができて本当に嬉しかったです。
日野クリニックの皆様方本当に有難うございました。
平成25年2月1日に兵庫県加古川市野口町で新規開業致します。
医院名:きたうらクリニック
標榜科目:人工透析内科、腎臓内科、内科
専門医:日本透析学会透析専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本内科学会総合内科専門医
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