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院長の臨床メモcolumn

2022.02.08

支えあうことができるクリニックに

どの医療機関も多数の医療従事者の感染者、濃厚接触者が発生している。

 

コロナで自宅療養になるとどんな生活になるのだろう?

・体調は決して万全ではない。

・家から出ることはでれず、不自由。

・食事も自由ではない(配給されているというつらさ)。

・体調的にも、気分的にも窮屈で、やりたいことをできるわけではない。

 

では、どんな気持ちになるのだろう?

・この症状(咳など)は消えるのだろうか?

・仕事やクラスなどに迷惑をかけている

・自分のせいで家族にも迷惑をかけている。

・自分の周囲に感染が拡大していないだろうか?

・家族の周囲へも感染は拡大されていないだろうか?

・近所や友人からどう思われているのだろう?

・復帰してもいいのだろうか?

・どんな顔して復帰したらいいのだろうか?

 

あくまで推測に過ぎない。

もっとあるにちがいない。

2類感染症といえば、「感染力、罹患した場合の重篤性などに基づく総合的な観点からみた危険性が高い感染症」。

どこが重篤?と言いたいし、こんな生活にうんざりしている人は多数いる。

重篤になる人も確かにいるが、たかが風邪の人が圧倒的に多い。

「みなし陽性」というインフルエンザにもないような言葉すら出ている。

感染状態が重篤ではなく、コロナ感染にかかわる定義や法律、それが報道になどに影響され波及しているこの世の中の状態が重篤化している状態とすら思ってしまう。

だから、陽性となった方は苦しんでしまう。

我々は感染者にも、みなし陽性にも、濃厚接触者に明日なってもおかしくない状況である。

想像しながら書いているだけでもいら立ちも隠せない。

かといって世の中を変えることはできない。

我々にできることは、コロナに巻き込まれた人を温かく迎えることなのではないかと思う。

10日間も体力的にも、精神的にもつらい状態が続いている人をそれ以上引っ張らしてはいけない。

不安を軽くさせてあげなくてはいけない。

濃厚接触者に対しても一緒である。

温かく復帰を迎えてあげること、復帰した人は今まで以上に頑張ってほしいと思う。

今回はコロナの話であるが、これは一例である。

生きているといろいろある。

みんなそれぞれ一生懸命生きている。

つらいときに支えあうことができるクリニックであってほしいと思っている。