以前から、心肥大や心機能低下の患者さんにエルカルニチンが効きやすいという話はしばしば出ています。
今回、アメリカの世界的に有名な腎臓医学雑誌であるAJKDにエルカルニチンの論文が発表されました。
貧血、エリスロポエチン抵抗性貧血、心機能を中心に細かく、経過観察をした論文です。
下の図にあるように、黄色線の心臓肥大がある患者さんで、心機能がよくなり、心肥大(心臓の重量)もよくなっていました。
また、もう一つ注目しているのが貧血の改善効果。
ヘモグロビンは変わりありませんでしたが、エリスロポエチン製剤の使用量が有意に低下しています。
また下記のようにフェリチンが有意に低下しています。
鉄利用率も上げる可能性もありますね。