人工血管の透析患者さんがいらっしゃいます。
人工血管は静脈側吻合部から狭窄が進行していきます。
今回、静脈側吻合部に狭窄音を認めエコーを実施しました。
聴診では人工血管側から吻合部に狭窄音、自己静脈には狭窄音は認めませんでした。
エコーでは下記のような感じ。
人工血管部は「赤色」でハイスピード、自己静脈ではスピードが低下しています。
自己静脈での吻合部や流速が低下することもあれば、乱流が生じることもあります。
しかし、上記のように明らかに線を引いたような流速の違いはシャント音の変化にも現れてくると思います。
ちなみに上腕動脈流速や有意な狭窄は認めず、エコー上はわずかの狭窄で、主には聴診だけの異常でした。
シャント管理は総合的に評価する必要がありますね。