腎臓外来で慢性糸球体腎炎(IgA腎症)の方がいらっしゃいます。
慢性糸球体腎炎で尿蛋白が出ている方は基本的にARBを使用します。
この方も使用していましたがなかなか尿蛋白が低下せず、0.5g/gcr以上が持続していました。
最近、サイアザイド系利尿剤の腎保護作用が言われているので、サイアザイド系利尿剤の少量を併用しました。
ARB+少量サイアザイド系利尿剤が「ミコンビAP」です。
下のファイルにあるように1か月後から低下し、なんと尿蛋白量も目標の0.15g/gcr以下に低下しました。
/blog/images_mt/%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%83%ADAP.pdf
糖尿病や高尿酸血症の方には使用しづらいですが、ARBと併用することにより尿蛋白が減少し、腎保護作用が発揮すると考えられます。