酸化ストレスという言葉をお聞きになったことがあると思います。
酸化ストレスは言葉通り、身体を酸化させてしまい体にとって好ましいものではありません。
喫煙なども酸化ストレスを産生してしまうのでよくないですよね。
透析でも酸化ストレスは関係してきます。
この中でも透析で使用される透析膜(ダイアライザー)関連するお話をします。
血液透析で患者さんの血液はこの透析膜に接します。その結果尿毒素が除去されたり、水分が抜けたりします。しかし血液と透析膜が接触する際に様々な反応がおこります。
そのような悪い反応をできる限り起さないように各メーカーは患者さんの体に合う透析膜を一生懸命作って、開発されてきています。
その悪い反応の中には酸化ストレスの産生も含まれています。
この透析膜で発生する酸化ストレスを抑えようと開発されたものがビタミンEがコーティングされた透析膜です。
ビタミンEはサプリメントでもよく利用されていますが、酸化ストレスをやっつける作用があります。
次回に、このビタミンEコーティング透析膜と貧血との関係をお話し致します。