ケレンディアは非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬です。
治療対象は、2型糖尿病に対する慢性腎臓病の方です。
といっても重度の腎臓病や透析の患者さんは対象ではなく、推定GFR25以上の方が対象です。
ケレンディアは、レニンーアンギオテンシンーアルドステロン系の亢進によるアルドステロンの上昇を抑制します。
また、炎症や繊維化を抑制することにより、尿細管間質障害を抑制するため、腎障害の進行も抑制します。
ミネラルコルチコイドはRAS系の最終段階であり、抑制することには意味があります。
ARBとの併用も可能であり、カリウムの上昇に注意しながら、ダブルで腎障害を抑制することも可能です。
ケレンディアの一番の魅力は尿蛋白抑制効果です。
SGLT-2阻害薬を含め、非常に有用な腎臓病の薬が出現してきており、治療の幅は広がります。