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院長の臨床メモcolumn

2014.03.25

オンラインHDFの膜について

血液濾過透析の膜はおおきく、PS膜とPES膜とPEPA膜があります。

通常の透析よりは種類が断然少ないです。

血液濾過透析で当院では前希釈オンラインHDFをやっています。

オンラインHDFは透析の血圧低下を予防したり、かゆみを軽減したり、将来起こり得るアミロイドーシスの予防をしたりというメリットがたくさんあります。

2年前にきちんと保険適応になって、オンラインHDFを行っている施設も多いと思いますし、今後も増えてくると思います。

オンラインHDFをしたらいいというものではなく、きちんと患者さんにあった膜を選択する必要があります。

オンラインHDFをするにしても、ガンガン除去したらいいのか、普通でいいのか、マイルドでいいのか?

若くて栄養の言い方はガンガン引いたらいいのでよく抜ける膜(MFX-Uなど)を使ってもいいですね。

ご高齢の方はガンガン引くとアルブミンという栄養物質も抜けてしまうのでマイルドな膜がいいと思います。

マイルドでアルブミンの抜けが低い膜となるとTDF-MやMFX-Mとなります。

その間にABH-Pがきたり、TDF-Hがきたり、MFX-Sが来たりします。

昨年発売されたPEPA膜のGDFに関してはどちらかというとガンガンなほうなので若くて栄養状態が言い方にあっていると思います。

いろいろな情報を参考にしながらいい膜を選択していきたいと思います。