貧血、こむら返りに対して有用視されているエルカルチン。
透析導入後いつから投与すべきか?
カルニチンには遊離カルニチンという物質があります。
この遊離カルニチンが徐々に少なくなっていき、貧血や心機能低下や筋力低下を引き起こします。
透析開始後徐々にこの遊離カルニチンが低下してきます。
遊離カルニチンは透析導入後2-3ヶ月たって徐々に低下し始め、1年後には透析導入時よりすごく低下してしまいます。
ということはエルシトニンは透析導入開始してから1年以内に投与する方がよさそうです。
貧血やこむら返りなどの筋肉症状があれば早めに投与してもいいと思います。
投与すると1ヶ月後には遊離カルニチン濃度は有意に上昇し、実際に患者さん自身の反応も3カ月以内には現れます。
薬なので誰でも・・というわけにはいきませんが、筋肉症状がある方を中心として早目に使用すると体の中のカルニチンも安定しつらい症状を回避できるかもしれません。