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院長の臨床メモcolumn

2012.03.30

インフルエンザのような症状の方に

インフルエンザは一時気の勢いはなくなってきましたがまだまだ油断できないですよね。

この時期、インフルエンザかどうかはっきりしない高熱にも良く出会います。

というのはインフルエンザ検査で陰性だけども、症状はインフルエンザというような方々です。

その中で今回、インフルエンザのような高熱の患者さんで、インフルエンザ検査では陰性の患者さんに漢方薬を使って元気になった方がいらっしゃいます。

高熱が出て、ふるえがでて、「寒い、寒い」と訴えておりました。

通常であればインフルエンザ薬以外にカロナールなどの解熱剤しかありません。

しかし漢方ではこのような熱のこもった患者さんに対して、汗をかかして、熱を早く体外へ出させる薬剤があります。

方法としては葛根湯を2包ずつ2-3時間ずつ湯で溶かして汗が出るまで内服するという方法です。

これを繰り返すと解熱します。

湯で溶かして内服しますが、漢方専門のHPでは生姜湯でも効果があると乗っていました。

高熱で熱がこもっている時汗がでたら楽になりますよね。

若い方であれば1回に2包でも問題ないと思います。

また、インフルエンザで有名な麻黄というくすりもあります。

麻黄湯に関しては高熱の時に熱くて熱くて、布団をかぶっている場合ではないくらい暑い場合に、同じような方法で処方します。

今回の場合、熱は高いけれども、自覚症状として寒くて、布団にくるまっているような方でしたので葛根湯を選択しました。

葛根湯も麻黄剤も高熱の時には有効ですが、両方とも麻黄がはいっているので、ドキドキなどの動悸には注意が必要です。

またこの飲み方は数時間とごくごく短時間で行う方法です。